まとめると、テクニカル分析はチャートの動きからパターンやトレンドを探すものであり、ファンダメンタル分析は
国家や企業の経済ニュースから分析するものです。センチメント分析は、この2つの分析からさらに分析します。また、それぞれの分析は互いに補完しあっています。
市場では価格は常に変動しているため、トレンドは常に発生します。価格の変動はファンダメンタルズ分析にも影響を与えます。つまり、ファンダメンタルズ分析が価格に影響を与えるのと同時にトレンドもファンダメンタルズに影響を与えるのです。
しかし、一つの分析のみを過信してはいけません。それぞれの分析は、あくまでも市場を見極める方法に過ぎません。またこの3つの分析が手を取り合って、優れたFXトレードのアイデアが導き出されるため、真のFXトレーダーになるためには、この3つの市場分析を効果的に使う方法を知る必要があります。
3つの分析タイプがいかに重要であるか、3本足のスツールで考えてみましょう。足を1本でも抜こうとすれば、スツールは倒れてしまいます。それぞれの柱(分析)が重要だということです。

一つの分析に集中して大失敗に繋がった例を見てみましょう。
- チャートを見ているとGBP/USDの良い取引機会を見つけたとします。
- GBP/USDの買い注文を入れます。
- しかし突然、逆方向に100pips分の動きを見せます。チャートしか見ていないため、何が起きているのか分かりません。そこでニュースを見てみると、イギリスの主要銀行が破産申請を行い、この瞬間トレーダーたちはイギリス市場に対して否定的にとらえ、多くの人が反対のポジションを持ち始めたのです。
- これにより大金を一気に失う結果となりました。ファンダメンタル分析とセンチメント分析を完全に怠ってしまったからです。
この話は少し極端でしたが、話のポイントは理解してもらえたと思います。
FXでは一つの分析のみに頼ってはいけません。さまざまな分析をバランスよく使いこなせるようになってこそ、トレードで成果を得ることができるのです。