このレッスンでは、チャートパターンを上手く活用する方法について説明します。ツールの使い方を知るだけでは十分ではないため、活用方法までマスターする必要があります。
今まで学んできたチャートパターンをまとめて、シグナル別に分類しました。
反転シグナル
反転シグナルとは、進行中のトレンドが逆方向に動き始めることを合図するパターンです。
上昇トレンドで反転シグナルが発すると、トレンドが逆転し価格は下落し、下降トレンドで反転シグナルが発すると、価格は上昇することを示しています。
これまでのレッスンで、反転シグナルを示す6つのチャートパターンを見てきました。
1. ダブルトップ
2. ダブルボトム
3. ヘッドアンドショルダー
4. 逆ヘッドアンドショルダー
5. 上昇ウェッジ
6. 下降ウェッジ

これらのチャートパターンを活用するためには、ネックラインを越えて新しいトレンドの方向に注文を入れます。そして、パターン計上の幅と同じくらいの高さで利益確定を設定します。
例えば、ダブルボトムが見受けられたらネックラインの上で買い注文を入れ、ボトムからネックラインまでの縦幅と同じくらいの距離で利益確定を設定します。
適切なリスク管理のために、損切り注文を入れることは重要です。合理的なストップロスは、チャート形状の中間地点に設定するのがいいといえます。たとえば、ネックラインからダブルボトムの幅を測定し、その半分を損切り注文として利用します。
継続シグナル
継続シグナルは進行中のトレンドが継続することを合図してくれるチャート形状です。これは前のトレンドと同じ方向に動き出す前に買い手と売り手が一息ついている状態であり、レンジ相場でもあります。
ウェッジ、レクタングル、ペナントという継続シグナルのパターンを説明しました。ウェッジは反転パターンにも継続パターンにもなりゆるため、注意が必要です。

これらのパターンを活用するためには、現在のトレンド方向に従って、パターンよりも上または下で注文を入れます。
ウェッジやレクタングルの場合は、最低でもパターン形状と同様くらい離れたところで利益確定を設定しましょう。
ペナントの場合は、ペナントのマスト(形状を形成する前の動き)の幅くらいを目標にすると良いでしょう。
継続シグナルでは、パターンの上または下で損切り注文を設定します。例えば、弱気のレクタングルを利用する場合は、レクタングル上のレジスタンスレベル数pips上で損切り注文を入れます。
両側シグナル
このシグナルは、価格がどちらの方向にも動く可能性があることを示すため、少し複雑です。

このパターンを活用するためには、上昇と下落の両方を考慮し、パターンの上と下に一つずつ注文を入れ、片方の注文が確定すると、もう一つの注文をキャンセルします。
しかし、エントリー注文がパターンの上や下に近すぎると、フェイクアウトになる可能性もあるため、必ず損切り注文も忘れないようにしましょう。